「GRAILにもっとも似合うボトルケージ・ボトルは何か?」という観点のもと、色々な商品の中から今回私が選んだものについて紹介しています。
- おわび|2階建てハンドルのバーテープ交換が難しすぎる
- GRAILのための最適なボトルケージとは
- マットカラーのフレームにはマットカラーのボトルケージを
- あとはボトル選び!ELITEを選んでおけば間違いない・・・
- いざ!実際にGRAILに装着!
- おわりに
おわび|2階建てハンドルのバーテープ交換が難しすぎる
みなさんおはようございます。
本日の記事はいよいよ、多くの方の関心を集めるバーテープ交換!
・・・の予定だったのですが、バーテープ交換には約5時間というとんでもなく長い時間苦戦してしまい、記事が未だ完成しておりません。
というわけで、本日は箸休めとして
ボトルケージとボトルのお話をさせていただきます。
バーテープ交換のあとに行った作業を順番を入れ替えて記事にしているので、今回の記事の写真ではすでにバーテープ交換がされたGRAILになってしまっております。申し訳ございません。
GRAILのための最適なボトルケージとは
最大の要因:色
まずは我が家のGRAIL (Carbon/Copper) の全体のカラーバランスをご確認ください。
使われている色は、多い順から
ブラック、ブラウン、イエロー、グレーです。
ブラックはフレームのセカンドカラーに加え・コンポやホイールなど自転車全体的に使われ、
ブラウンはフレームのメインカラーとしてどっしりとアピールしています。
イエローとグレーはタイヤやサドルなどの差し色として使われており、メインのブラックとブラウンを引き立たせています。
全体としてシックかつレトロな雰囲気を出しつつ、グラベルロードらしいアドベンチャー感を想起させてくれる、とても整ったカラーバランスをしています。
ここで、ボトルケージに
このようなビビッドカラーが加わったら・・・と考えると、私的には全然似合わないと考えます。
ボトルケージ1個のせいで自転車全体のカラーバランスが台無しになってしまうように思います。
私の主義としては、GRAILには基調の4色以外の色は、これ以上加えたくありません。
よって、今回の購入候補にあがるボトルケージの色は、
ブラック ブラウン イエロー グレー
のいずれかの色に絞られます。
追求したい要因:質感
ボトルケージの材質にはおよそ3種類あります。
①グロス (一般的なプラスチック製)
表面がテカテカしています。2000円以下でよく売っているボトルケージと言ったら基本的にこのタイプです。
②マット (カーボン素材、もしくは塗装)
光を反射しない、カーボンブラックです。基本的にカーボン素材のものが多いです。
③メタル (スチール素材)
昔からのおなじみ。形状もシンプルなものが多いです。
マットカラーのフレームにはマットカラーのボトルケージを
それでは、この中でどれが一番GRAILに似合うのか? ということについて考えていきます。
私なりの感性では、②のマットがベストです。というのも、GRAILのフレームがマット塗装だからです。
グロスだとやはりボトルケージが全体の色合いから浮いてしまうような気がします。
メタルの色合いはどんな自転車にも似合いますが、クロモリロードのような比較的細いフレームには同化できる一方、GRAILのような太めのカーボンフレームには少し貧弱で、物足りない雰囲気が漂います。
最初はこんなメタルボトルケージがかなり気になっており、メタル素材に心が揺さぶられました。
金属素材なのに存在感があって、GRAILの色味にもあっています。しかし、このボトルケージは次の条件で弾かれてしまいます。
グラベルロードとしての必須条件:取り出す向きは横抜き一択
私はグラベルロードでは基本常にフレームバッグを装着して運用しています。
大型サドルバッグ、トップチューブバッグ、フロントバッグも場合によって装着しますが、フレームバッグはそれらと比べてメリットが多く、デメリットが少ないため愛用しています。
・走行中にアクセスできて、容量もそこそこ多い
・前からの空気抵抗に(比較的)影響が少ない
・重心が低くなるので安定する & ダンシングに影響が少ない
サドルバッグよりもフレームバッグの方が個人的に好きです。
しかしそんなフレームバッグの弱点として、横入れタイプのボトルケージでないとボトルが取り出しにくいということがあります。
参考写真として、私のツーリング用バイクのDIVERGE君に登場してもらいます。
このDIVERGEのフレームサイズは、日本人にとって一般的な52です。
しかしボトルは500mlと小さいサイズにも関わらず、先端がフレームバッグとぶつかってしまっています。
もしこれでボトルケージが従来の上入れタイプだと、走行中にボトルを抜くことは困難です。
よってフレームバッグを使う限り、ボトルケージは横入れタイプを探していくことになります。
最後の選択:価格
これで
「色がGRAILの基本色」
「マットカラー」
「横入れタイプ」
という3つの条件が決まりました。あとはこれに見合った条件のボトルケージを検索します。
ボントレガーやレザインなど色々なメーカーがヒットしますが、最終的に残ったのはこの2つのボトルケージでした。
① ZEE CAGE Ⅱ (SPECIALIZED)
② S-WORKS ZEE CAGE Ⅱ CARBON (SPECIALIZED)
両方ともスペシャです。SPECIALIZED信仰が抜けてくれない。
このZEE CAGEはボトル受けの幅が広く、基本的にどんなボトルでもうまくはまってくれる、とても使いやすいボトルケージです。私も今までに4つほど購入して愛用しています。
この①と②のボトルケージは、デザイン上ではほぼ差がなく、実物の発色もあまり大差ない仕上がりになっています。
そしてどちらもEMTやSWATという、ゲージ下に携帯工具を取り付けるスペシャの独自規格に対応しています。
EMT
SWAT
「ボトルゲージ下」というロードバイクの数少ないデッド・スペースを有効活用することができます。
さて、ではこの①、②の両者は何が異なるのかというと、ズバリ価格です。
①が ¥1,944 , ②が ¥7,020 と、なんとその差は3倍以上になります。
このお値段の違いはその素材によるものです。
①はプラスチック製で、上からマット塗装をしたものです。重量は 43 g
②はカーボン製で、表面の発色はカーボン由来のものです。重量は 28 g
つまり、この1個あたり 15 gの軽量化に 5000円の差額を払える人だけが②を購入します。
・・・私には無理です!
というわけで①を購入します。
忘れちゃいけない左右のお話|横抜き式は左右で1個ずつ買うべし
私はダウンチューブとシートチューブの2箇所にボトルケージを取り付けたいので、ZEE CAGE Ⅱを2つまとめて購入します。
しかしここで要注意なのが「ボトル取り出しの向き」です。
例えば右利きの人が、右側からボトルを取り出したいとき、
・ダウンチューブ用のボトルケージは「右入れタイプ」
・シートチューブ用のボトルケージは「左入れタイプ」
を買わなくてはなりません。両方とも右入れタイプではダメです。
よく考えたらわかることですが、ロードバイクの2箇所のケージ穴は向いている方向が前後逆なので、常に右手でボトルを取り出したい人は、左右のタイプを1つずつ購入しなくてはなりません。
実際に、スペシャでは左右両方のタイプのケージを用意してくれています。
あとはボトル選び!ELITEを選んでおけば間違いない・・・
ボトルケージにこれだけ時間を割いて語っておきながら、ボトルの方はもうごく単純に選んでしまいました。
「フレームバッグに干渉しない小さいサイズ (500 ml)」
「GRAILの色にマッチするカラーのボトル」
この条件を満たすボトルを適当に自転車屋さんで物色し、一番近そうなものを選んで買ってきただけです。
カラーですが、GRAILにもっともマッチするボトルの色は問答無用でブラックだと思います。
シンプルイズベスト。
GRAILのフレーム全体の面積でもっとも広いのが黒色なので、それに合わせるのが一番スタイリッシュに色が締まるはずです。
白とか赤とか青とかを選ぶ場合は、おしゃれ上級者さんならうまくまとめられると思いますが、一般人がこのGRAILのフレームの色に他の原色系を取り込むのはキケンだと思います。
黒いボトルを買う前に!夏の衛生面を気にしたい!
色のまとまりではブラックがベスト。しかし、機能面では話は別です。
日本の真夏の直射日光を浴びた黒いボトルは、中に入ったドリンクを熱湯に変えてしまうほどに熱を吸収してしまいます。
少しでも体温を下げたい状態でそんなドリンクを飲んだらもうやる気が一気に萎えてきてしまいます。
我が家のボトルはホワイトかクリアカラー。これならアチアチにはならない。
しかも黒は水カビの色と同じなので、汚れていても気づきにくく、衛生面から考えても、スポーツドリンクを入れて飲むのは避けたいところです。
ですので、なるべく黒に近い色で、かつ日光の吸収を黒より抑えられそうな色
(= グレー or ライトブラウン)の妥協できる色のボトルを狙います。
で、近所のショップに行ったらありました。
ELITE OMBRA(オンブラ) です。
ブラウンというより完全にオレンジですが、この際あまり気にしないことにします。
ボトルは消耗品ですし!
ちなみにEliteではこのOMBRAよりも、FLY(フライ)というほぼ業界最軽量のボトルシリーズが人気です。重量は驚きの54gです。
FLYはロードレースUCIワールドプロチームのロゴモデルも毎年発売されているので、GRAILにマッチするカラーさえ出たらコッチも買ってみたいですね。
(追記:2019/11/07)
気に入ったカラーが発売していたので買ってみました。ツールドフランスのマイヨジョーヌ100周年記念モデルのレビュー記事です。
軽さや大きさなどを詳しくみています。よろしければ合わせてお読みください。
いざ!実際にGRAILに装着!
実物たちを並べてみます。今回は実店舗にてほぼ定価で購入しました。
では早速取り付けていきます。
取り付けに際して、ボトル台座のネジにもしっかりグリスを塗ります。
ZEE CAGE Ⅱ のマットブラックと GRAILの ダウンチューブのマットブラウンを並べてみる。
発色はかなり良さそうです。
ボトルケージを装着。カーボン製と見紛うマット感が出てます。
これでプラスチック製の安物なのですから、重量にさえ敏感でなければわざわざカーボンモデルに+5000円も払えませんね・・・
ボトルをON!
ボトルケージとボトルを別メーカーで合わせたので、相性が気になるところです。
ZEE CAGE Ⅱ とOMBRAの幅の相性は良好です。ケージが広めに作られているので抜き差しもしやすいです。
かといって走行中に外れることはなさそうです。ガッチリと固定できています。
上からみてみましょう。
うーんやはりオレンジは結構ビビッドなカラーですね・・・。
カラー的にはかなりバランスの限界を攻めている感じがします。もう少し落ち着いたオレンジの方が嬉しかったかな。
全体。
まぁ、そこまで悪くないかな?
日光の下で確認してみると、まあまあです。ちょっと浮いているかなと思わなくもないです。
おわりに
謎のこだわりをみせて色々と悩み抜いてボトルケージとボトルを選びましたが、とりあえず形になって満足です。
愛用してきたキャメルバックのボトルと比較して、やはりエリートのボトルはカラーや模様が洒落ています。
また、横抜きのボトルケージの使い勝手は非常に良好です。
よく「フレームバッグがあるからボトルが付けられないんだ・・・」なんて話も結構聞きますが、横から挿すタイプなら、それこそボトルの先がフレームバッグに干渉していても取り出しが可能なレベルです。
フレームバッグを使っていなくとも、取り出しがとても楽になるのでフレームサイズが小さい人には大変オススメです。
以上、WithGrailでした。記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
良い一日を。またお会いしましょう!