エベレスティングやブルベなどで夜通し走り続ける場合の対策についてまとめています。主にキャットアイの追加バッテリー、急速充電器のレビューを行なっています。
はじめに
皆さまおはようございます。
今回はエベレスティングに向けて、計画の肝にもなる「フロントライトのバッテリー問題」について考えていきます。
日の入りから日の出まで、つまりおよそ11〜12時間もの長い時間、どのようにして路面と前方を照らし続けるか?という課題を解決してみましょう。
エベレスティングには合計400〜1000ルーメンが12時間必要
この1ヶ月間、エベレスティングのルート選びのために数多くの候補地を夜間走行してきました。
そうした中で、エベレスティング特有の(ブルベとは異なる)照度確保が必要なことがわかってきました。
そして最終的に、(私のルート・環境において)エベレスティングには合計400〜1000ルーメンのフロントライトを12時間照射できる装備が必要であると結論づけました。
最適な時間設定は夜スタート、昼(夕)ゴール?
仮にエベレスティングに斜度6%の坂を選んだ場合、エベレスティング達成までに300kmという距離を走ることになります。
平地で300kmなら、ある程度体力に自身のある人なら日中の完遂も可能でしょう。しかしこの300kmに6%の登り150kmが含まれるという条件が加わると、平均的脚力なサイクリストの場合は20時間前後が必要になると計算できます。
そして睡眠不足・疲労が溜まりたまって身体的苦痛のピークである終盤〜ゴールの時間帯の夜間ダウンヒルは危険度が一気に高まるので、日の出ている時間帯にゴールした方が無難でしょう。
その場合、ゴール前日の夜にスタートすることになるので、フロントライトの点灯時間は最大12時間程度必要になると考えられます。
山道には街路灯がない / 少ない
エベレスティングではルートの関係上、街路灯の不足を解決しなくてはいけないことが多いでしょう。
平地の大型国道を走ることの多いブルベと違って、エベレスティングは獲得標高を稼がなくてはいけないという特性上、大抵は斜度のある峠や山間部を走ることになります。
そしてカーブを含んだダウンヒルのセクションが半分を占める関係上、やはり路面全体を照らすことのできるだけの照度は必要になってくるため、車に存在をアピールするためだけの電池式ライトは役に立たないでしょう。
どちらかといえば、こういった乾電池ライトは(その是非はともかく)点滅させて使っている人が多い印象ですね。街灯のある市街地向けでしょうか。
路面を完全に照らすことのできるライトといえば、やはりこの商品・CATEYE VOLT800の出番です。
しかし、VOLT 800は800ルーメンで2時間、200ルーメンでも8時間と、夜通し走るのにはバッテリー不足です。
(拡張アイテム:)カートリッジ式バッテリーで一晩中走ろう
そこで今回購入した強力な助っ人がこのアイテム、VOLT用カートリッジバッテリーと専用急速充電器です。
これさえあれば、1つのバッテリーをモバイルバッテリーを使って充電しながら、もう片方のバッテリーでライトを稼働させる給電サイクルが完成し、夜通し走り続けることが可能になります。
VOLT バッテリー & 急速充電器 レビュー
早速Amazonで購入したので開封していきます。
バッテリーが3,000円ほど、充電器が2,000円ほど(購入時)だったので、フロントライトをもう1つ追加購入するよりは経済的ですね。
カートリッジバッテリー :レビュー
まずはバッテリーの方から見ていきましょう。
バッテリー容量は3400mAHで、現行のVOLT400、旧型の700や300などとも互換性があるようです。
バッテリーとライト本体にそれぞれネジが切ってあり、回し入れることでバッテリーが取り外しできます。
開封してみると、ネジ部にキャップが被せてありました。
キャップは簡単に取り外せるようになっています。中は金属端子がむき出しになっているため、保管時はキャップをつけておいたほうが良いでしょう。
もともとVOLT 800に付属していたバッテリーを並べて比較してみると、全く同じもののようです。
表面に印字してる3ケタの数字は異なっていますが、これは個体のシリアルコードか何かでしょうか。
もちろん、バッテリーを入れ替えても問題なく点灯します。
急速充電クレードル :レビュー
注意すべきなのは、カートリッジバッテリーそのものには充電端子を差し込む穴がないので、ライトと独立して充電したい場合はこの急速充電クレードルを用意する必要があることです。
箱の中身はケーブルと充電クレードルだけ。クレードルは主にプラスチック製なので、かなり軽量です。
底面に端子穴があります。充電ポートはmicro USBです。
そして面白いのが、この蓋を回転させることで給電ポート(USB-A)が顔を出すようになっています。
この給電ポートを使うことで、なんと今度は逆にスマホやサイコンを充電することができるようになります。
ライトのバッテリーがモバイルバッテリーにもなるというのはかなり便利な気がします。
とりあえず持っていく、というスタイルでもロングライドにはなんらかの役に立ちそうです。
エベレスティングのフロントライト装備
というわけで、これでVOLT 800で一晩中、路面を照らし続けることができるようになりました。
あとは軽量なモバイルバッテリーを用意して、片方のバッテリーを使用中にフレームバッグ内で充電すればOKです。
これだけで夜通しライドもできなくはないですが、私は慎重にいきたいので、Amazonの大容量バッテリー安ライトをサブライトとして追加で用意しました。
メーカー品ではないためメインライトとして使うには信頼できませんが、5200mAHという大容量バッテリーのおかげで12時間以上の間、300ルーメンほどで照らすことができました。
こういったライトはすぐに壊れがちです。安価(2000円ほど)なため今回のチャレンジ限りの使い捨てと考えてもいいですね。
別の記事で後述しますが、今回さらに700ルーメンのヘッドライトも用意して合計1400ルーメン、下りはMAX 2500ルーメンほどでエベレスティングに臨みました。
これだけ明るければ、オートバイのライトとほぼ同等の明るさになるため、カーブの連続する真っ暗闇でも40〜50km/hで恐怖感なくダウンヒルができるほどになったほどです。
おわりに
今回はキャットアイの追加バッテリーと急速充電器を用いたエベレスティングのフロントライト対策を紹介いたしました。
カートリッジバッテリーは3時間ほどで充電がおおよそ完了するので、2サイクルほど回せば日の入りから日の出までの12時間を乗り切ることができました。
〜できました、というのも、実はこの記事執筆時にはすでにエベレスティングのチャレンジは終了しております。
はたして結果は?成功したのか?断念したのか?については次回の記事で色々報告させていただこうと考えております。
ぜひまた当ブログまでお越しくださいませ。
それでは記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
ありがとうございます。またお会いしましょう!
(後日、達成いたしました。)