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ツールドフランス記念モデルの最軽量ドリンクボトルをレビューする!

ELITE(エリート) FLY ツール ド フランス 2019

ツールドフランス2019限定モデルのボトルを購入したのでそのレビューを行います。ELITEのFLYという50グラム台の超軽量ボトルの実態に迫ります。

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ロードバイク乗りの買い物依存症!?

グラベルロード ロングライド

皆さまおはようございます。WithGrailへようこそ。

私事ですが最近あまりロードバイクに乗れておらず、その反動からか強烈な購買欲がブクブクと沸き上がり、それに屈する日々が続いております。

下は数百円から上はウン万クラスまで、大小さまざまな自転車関連商品が次々と自宅に届きます。やっちまったと後悔するのは月末の引き落とし日です。

内省の意味も兼ねまして、これから色々と当ブログでレビューを載せていこうと思います。

さて、この記事で紹介するのはこちら。

ELITE FLY TDF2019

ELITE(エリート)のFLY(フライ)というドリンクボトル、それもツールドフランス2019記念モデルです。

それではさらっと見ていきましょう。

 

FLYボトル |その名の通り、業界最軽量クラス

エリートのフライはロードレース界隈では名の知れたドリンクボトルです。

プロ選手に供給されているモデルのため、レース映像を観ていてもよく映っています。

ロードレースに興味のない方からすれば「ふーん」としか思わないかもしれませんが、プロ御用達=性能はお墨付きです。買って後悔ということがありません。

UCIワールドチームは現在20チーム弱ありますが、そのうちの約半分はこのELITE社のFLYを使用しています。

残りのチームのだいたいはTacx (タックス)社のボトルを使っています。

世の中のドリンクボトルは無数にありますが、ほとんどのチームのボトルがこの2社に集約されていることになります。

意外にも、日本人の大好きなキャメルバッグは蚊帳の外です。

キャメルバック ボトル我が家のCAMELBAKたち。その辺に転がっています。

さて、このFLYが他のドリンクボトル、特にTacxと比較して優れているのはその軽さです。

ELITEが「世界最軽量クラス」を謳うだけあって、カタログ重量は驚きの54 g (550ml)です。 対するTacxは 75gほど。FLYが圧倒的です。

 

ところでこの「ボトルの重量」に気を払うサイクリストって結構少ないのではないでしょうか。

一般的なボトルが100g前後で、保冷効果付きだと150gになるものもあります。2本挿しの場合は単純にその倍です。

キャメルバック 保温 重量キャメルバックの保冷ボトルは実測104 g。

例えば、CANYONのレースバイクで100g軽いフレームを買う(CL→CLX)ためには+10万円必要です。

しかしボトルなら1000円ちょっと払えば100gの軽量化です。コストパフォーマンスで考えると最強です。

 

TDF限定モデルのFLYはどこで買える?

私のFLYはTDF(ツールドフランス)2019年モデルです。今年のTDFに合わせて6月ごろに発売しました。

プロダクト オフィシャル ボトル

「Product Offical」の印字があるように、立派な公式アイテムです。

今回は私が購入したのはAmazon経由。記念モデルではあるものの、通常ラインと値段はほぼ変わらずでした。

ただ送料などを考えると、楽天市場で買った方がお得だったような気がします。

昔はなんでもAmazon一択な私でしたが、最近は楽天やYahoo!も多用するようになってきました。使い分けが賢い選択です。

私の買ったブラック&ゴールドの他にイエローがあり、また大きな750mlサイズ保冷モデルまであります。

TDF2019仕様はサイズとカラーによってそれぞれデザインが異なるので、気になる方は是非チェックしてみてください。

 

ELITE FLY ボトルのレビューと実測重量

このボトルは裏表でデザインが少し異なります。表は「TOUR de France」のロゴが印字されています。

elite fly デザイン1

裏は大きな「100」のロゴが。私はこちら側の方が好きです。カッコいい。

TDF 100 logo

「ツールドフランスって100周年なの?」と思われるかもしれませんが、ちょっと違います。今年の2019年大会は第106回です。

このボトルのデザインは「マイヨジョーヌ100周年」を記念しているものです。

マイヨジョーヌはTDFにおけるイエロージャージです。

総合タイムトップの選手だけが着用でき、3週間のレースで選手たちが毎日奪い合います。そして最終日に着ていた選手が総合優勝です。単純明快。

マイヨジョーヌ ボトル

たとえ最後まで着用できなくとも、人生で1日でも袖を通せた時点でその選手のキャリアはレジェンド級になります。みんなの羨望の的です。

そんな誉あるジャージの誕生から100周年が今年です。ボトルにもたくさんのマイヨジョーヌのイラストがあしらわれています。

 

細部を見ていきます。飲み口はよくある引き上げ式で、裏側にも金色が光ります。

FLY キャップ

キャップの素材自体が金色で、なんだか高級感があります。700円のボトルには見えません。

キャップ 裏側 fly

シリコン製の飲み口は、力を入れると簡単に外すことができます。洗浄も容易なので、清潔面でも◎です。

キャップ 飲み口 ELITE

それでは一番気になる、実測重量をみてみましょう。

elite fly weight

カタログ値どおりの54gでした。優秀です。

 

CANYON GRAILに似合うブラック&ゴールドカラー

CANYON GRAIL ボトル

購入の一番の動機はカラーです。我が家のGRAIL (Copperカラー)にベストマッチです。

銅色 黒色 ゴールド ドリンクボトル

ただ思わぬ誤算がそのサイズ感。

ボトルに合わせて自作したはずのフレームバッグですが、間にそこそこの隙間が開いてしまいました。

フレームバック 自作 ボトル

このフレームバッグは、同じELITEのOMBRA(オンブラ)というボトルのサイズに合わせて作ったものです。

ELITE OMBRA FLY

 不思議なことに、このOMBRAと今回購入したFLYはどちらも550mlです。なのになぜか長さが違います。OMBRAの方が数センチ長いです。

OMBRA FLY 550ml

もしかしてFLY、550mlよりも小さい? 

流石にちょっと気になるので、満タンの水をOMBRAからFLYに移し変えてみることにします。

計量カップ 水量 ボトル

計量カップを使って550mlを測りとります。OMBRAに注いでみると、このボトルが確かに550mlサイズであることが確かめられました。

OMBRA 550ml

そしてOMBRAからFLYへ。これで溢れたならば、FLYはスペック詐欺ということになりますが、果たして?

OMBRAからFLYへ

結果、問題なく全量を移し入れることができました。どうやらどちらも同じ550mlのようです。

FLY 550ml

一応、FLYのほうが水面はギリギリになりました。30mlくらいはOMBRAのほうが大きいと言えそうです。

「ボトルの外径がFLYのほうが太いのかな?」とも思いましたが、どうやら同径の様子。

ボトル 幅 

種明かしをすると、これはFLYの素材のほうがはるかに薄いからです。

FLYは軽量ボトルだけあって本当にペラッペラです。握るとベコベコに凹みます。

FLY 握力

この柔らかさがFLYの2番目のウリです。ただ軽量なだけではありません。

軽い力で握っただけでたっぷりとドリンクが出てきます。また、柔らかいおかげでボトルケージとの相性もよく、振動で落ちたり音が鳴ったりということがありません。

 

同じ握力で握ったOMBRAはここまでは凹みません。

OMBRA 柔らかさ

この素材の厚さの違いによって、FLYはサイズが小さくとも容量が多少は多く入るのでしょうか。

(サイズ差の理由としてあとは単純に、FLYのキャップ部パーツの高さが低いというのが大きいです。OMBRAはキャップが高いので、それだけで20mlほどカサ増しされています。)

 

つまり、フレームサイズが小さくて長いボトルが取り出しにくい人や、ボトルとフレームバッグの干渉が気になる人には、小さくて大容量なFLYがおすすめできますね。

ちなみにOMBRAの実測重量は100gでした。FLYの約2倍です。

OMBRA ELITE 重量

オンブラは相対的に見てガッチリしたボトルでした。

 

FLYボトルの避けられぬデメリット|塗装が弱い

ここまで見てきたように、FLYは優秀なボトルです。

何と言っても軽いプロが使っているという安心感もあります。

しかし、FLYユーザーが必ず覚悟しなくてはいけない問題もあります。それは塗装の剥がれです。

FLY ボトル 塗装

数回抜き挿ししただけで表面に傷がちらほら。

FLYの塗装は軽量化のためか、表面に薄いペイントしてあるだけです。ですので1回のライドだけでもがっつり模様が消えます。

FLY愛用者の間では、ペイントが簡単に剥がれてしまうのは周知の事実になっています。デザインボトルとはいささか相性が悪いですね。

GRAIL FLY ボトル

とは言えドリンクボトルに傷・塗装の剥がれはつきものです。そもそもドリンクボトルは消耗品です。ボロボロになったら捨てる。買い替えても1000円以内です。

現代のロードレースでは未だ「ドリンクボトルは投げ捨てるもの」な風習がありますので、プロもボトルの耐久性は気にしません。

ですので、これは割り切って使うしかないですね。

TDF限定 ボトル

ただ私としては、このTDF2019記念ボトルに関してはあまり使い捨てにしたくありません。

プロチームデザインモデルは来年も同じデザインのものが買えますが、この記念モデルはもう製造されません。市場からももうじき消えていくことでしょう。

ですので、せっかくなのでこのボトルはしばらく観賞用として飾っておくことにしました。

観賞用 ドリンクボトル

次々と買われては捨てられていく哀れなボトルたちですが、たまにはひとしきり大事にされて飾られる奴がいてもいいのかなと思います。

そんな、我が家はじめての観賞用ボトルのレビューでした。

以上、WithGrailでした。記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、

良い一日を。またお会いしましょう!

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