お洒落で派手なサイクル用アウタージャケットが多く出回るなか、「安全さ」をもっとも重視したアウター選びに関してのお話です。実際に今回購入した新しいレインジャケットについてのレビューと視認性の簡易的な検証実験に関してもまとめています。
はじめに
皆さまおはようございます。
今回はGRAILに直接関係する記事ではなく、私が新しく購入したサイクル用のアウタージャケットに関してのお話です。
インプレと簡単な性能実験を交えつつ、数あるアウターの中からそのジャケットを選んだ理由を解説していきます。
アウターを選ぶ基準
もうじき新しいシーズンが始まろうとしており、「新しいウェアが欲しい」という思いが強くなって参りました。私の住む地域はまだまだ寒く、防寒のためにもジャージの上にアウターウェアは必須です。
そこでシーズンインに際して、今まで携帯していた防風ジャケット・レインウェアの代わりになるアウタージャケットを新調することにいたしました。
防風効果も見込めるジャケットが欲しかったので、布製のいわゆるライトシェルではなくビニール系素材を用いたアウターを選ぶ必要がありました。
今回、最終的に選んだジャケットは、
(出典:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1130411)
mont-bell U.L サイクルレインジャケット イエローです。
このアウターを選んだ理由を説明するため、ここでは私なりの選出条件をいくつか挙げていきます。
① 耐水圧 10,000 mm 以上であること
「とにかく雨に体を濡らしたくない!」という思いから、防水性は必須項目でした。
雨の中を走ること自体にはそこまで抵抗はありませんが、体を濡らしてしまうと体温も下がるし、気持ち悪いし、疲労も溜まるし、何よりも走るやる気が一気に削がれていってしまいます。
やはり濡れないことに越したことはありません。
そこでこの耐水圧という数字に話を戻すと、これは簡単に言えばどれだけ防水性があるかを数値化したものです。
一般的に、スポーツのレインウェアとして使うなら耐水圧 10,000 mm以上は必要だと言われています。
この数値は、1 cm^2の容器に布地を置き、上から10 mの高さぶんの水を乗せても浸水しないという意味を表します。
適当に描いてみました。こうして見ると結構安心できそうです。
実際の運用状況では、「大雨の中でランニングしても浸水しない」くらいのイメージです。
ちなみに、去年一大トレンドを巻き起こしたワークマン、そのスポーツ向けレインウェア 「R-006」
(出典:https://store.workman.co.jp/sp/item-single.html?i=661)
このウェアの耐水圧はちょうど10,000 mmです。ちなみにお値段は上下セットで4,900円。
ワークマンの雨具売り上げランキングNo.1 となり、テレビ番組で紹介された商品ということですが、一般素人の私の目から見てもなかなかに魅力的です。
さて、今回私が選んだ モンベルのU.L. サイクルレインジャケットですが、この耐水圧は20,000 mm〜です。
つまり、上の図の水の高さが20 mに変わります。同価格帯の他のレインウェアよりも高い防水性を持っていると言えます。
カタログスペックが高ければ高いほど安心して雨の中を走り出せますね!この数値はとても心強いです。
② 透湿度 10,000 g/m^2 以上であること
次に、透湿度とは 衣服内部の汗などの蒸気を24時間で外部に放出できる量のことです。
服の中は汗でベタベタ、汗冷えして体温が奪われる・・・なんてアウターは、どんなに防水性が高くてもご遠慮したいです。「せっかくウェアを新調するのだから、透湿性も高いものが欲しい!」というのが私の願望です。
①の耐水圧だけを考えるならそれこそビニール製の雨合羽で事足りますが、スポーツをする上では透湿度も考慮しなくてはなりません。
いくら外側から雨が侵入しなくとも、内側でかいた汗が放出されなければ、どのみち体はびしょ濡れになってしまいます。
実際に私もウインドブレーカーで激しい運動をした後、大量の汗が冷えることで体が震えるような経験をしたことが多々あります。
ウォーキングのような軽度な運動なら透湿度は 5,000 gほどあれば良いですが、自転車の発汗量を考えると、最低でも 10,000 gは無いと蒸れてしまうと思います。
そして、U.L サイクルレインジャケットの透湿度は、これを上回る 15,000 gです。
これほどあれば湿度による不快感が少ないので、例えば、雨が降っていないときでも、とりあえずウインドブレーカー代わりに着るという使い方ができます。
今回、私はウインドブレーカーとレインウェアの両方を同時に兼ねることができるアウターを探していたので、透湿度はかなり重要でした。
背面にベンチレーション(空気穴)があるようなウインドブレーカーと比較すると蒸れてしまうのは確かですが、この程度なら許容範囲であると考えました。
ちなみに、先ほど紹介したワークマンのR-006ですが、この透湿度は5,000gです。
サイクル用ジャケットとして使うならば、少々透湿度が足りていないことがわかります。
③ 軽量・収納サイズが小さいもの
自転車では収納スペースが限られてくるので、脱いだアウターは可能な限り小さくなることが求められます。
私が今現在使っているウェアはどれも大きいものばかりで、天気が悪くないのであれば「できれば持っていきたくない・・・」と考えてしまうようなサイズです。
私の理想としては、どんな天候でも気軽に持ち運びでき万が一の寒さ・悪天候にも対応できるコンパクトなアウターウェアが欲しいところです。
バイクパッキングをするにしても、アウター1枚を入れただけで大型サドルバッグが圧迫されてしまうようでは毎回持ち歩く気分になりません。
目安としては、ドリンクボトルのサイズよりも小さなもの、できればサイクルジャージの背面ポケットに収まる程度 であることが望ましいと考えました。毎回負担を感じずに持ち運べる私なりのラインです。
重量は、収納サイズが小さくなれば自ずと軽量になっていくので、まずは収納サイズを比較してウェアを選んでいきました。
④ 視認性の高いカラーリングをしていること
これは人によっては全く考慮に入れないことも多いと思われますが、私はこの点をかなり重視してアウターを選びました。
視認性が高いウェアというのは蛍光色・反射素材 あるいは ビビッドカラー を素材にしたもののことですが、これらは総じてダサいという評価を受けざるを得ません。
世の中にはかっこいいアウターはいくらでもあります。
しかし、デザインを追い求めていくとクルマからの視認性をないがしろにしてしまうことが多いです。
この視認性とダサさ/カッコよさを両天秤にかけると、私はやはり視認性の方が大事だという結論に至りました。
自転車は車道を走る関係上、後ろから追い越していくクルマが自分を轢かないことを信頼できることが走る上での前提条件になります。
走行中は常に後ろを確認できるわけではないので、クルマ側の安全配慮に自分の生命を委ねるということがどうしても必要になってしまいます。これは仕方のないことです。
私はクルマ側にはまずサイクリストに気づくこと、そして回避することを求めます。
ではサイクリスト側ができることは、気づいてもらいやすく工夫することでしょう。
ですので、例え同じ値段でもっとかっこいいアウターを買うことができるとしても、
ダサくてもいいので視認性が高く、より安心して車道を走ることができるアウターを選ぶことを重視することにいたしました。
⑤ (可能であれば)サイクル用に開発されたアウターであること
世の中のアウターシェルは、登山かタウンユースのために開発されたものが多いです。
しかし自転車に乗る環境・姿勢と可動性・必要とされる機能は一般的なウェアと比べて特殊なので、
こうしたオールラウンド系のアウターを自転車用として使うと、不便だと感じる部分もそれなりに出てきてしまいます。
例えば、
・フードは風でバタつくので要らない。
・前傾姿勢をとるので、背面の長さが足りなくなる。
・肘を曲げたポジションだと、布地の張りを感じてしまう
・体のラインに沿った形状でないと正面からの空気抵抗が大きい。
などが考えられます。
ただしここは個人の好みによっては無視できる内容も含まれてくるので、一概に自転車用のアウターでなければいけないというわけではありません。
U.L サイクルレインジャケット の基本的レビュー
さて、こうした条件を全てクリアし、かつお手頃な価格帯のアウターとして、
今回はモンベルのウルトラライト サイクルレインジャケットを購入いたしました。
カテゴリーとしてはレインウェアにあたります。実際に触ってみると、安物のビニールというよりは、しっかりしたウィンドブレーカーのような触り心地です。
後ろから見てみると、両肩と両腰にそれぞれグレーの反射素材がありますね。
これは自転車乗りには嬉しいポイントです。
フードはボタン式で外れるようになっています。
ボタンは前の左右に1個ずつと、後ろの中央に1個で留められています。
この着脱機能も嬉しい!フードが外れないアウターウェアは風に煽られるため、結構不便ですからね・・・。
フードを外してみました。
フードは空気抵抗が大きいので、基本的にはこの状態で運用することになりそうです。
ちなみに、このフードは前傾姿勢をとって、ヘルメットの上から被ることを想定して形作られています。
かなり縦長なので、基本的にどんなヘルメットでも被ることができると思います。
しかし私はフードで耳を塞がれることが交通安全上、好みではないので雨天時は別途ヘルメットカバーを付けることで、フードは取り外して使用します。
↑mont bellの防水ヘルメットカバー。浸水しないので頭はドライのまま雨天走行ができます。寒い日の防寒対策にも結構いいですよ。おすすめです。
フードにはサイズを調整するアジャスターコードが付いています。
前を開けると、結構な薄手であることがわかります。後ろの壁のいろが透けるほどなので、中に着たジャージの模様もぼんやりですがわかるくらいです。
ジッパーは止水ジッパーです。なかなか高級感があります。
なお、前傾姿勢をしていてもジッパーの襟が顎に当たらないような構造をしています。自転車乗りに嬉しい仕様です。
胸ポケットはこのようになっています。同じく止水ジッパーのようですが・・・。
ポケットだけは完全防水加工がされていないので、濡れて困るものを入れておくことはできません。
ポケットに水が溜まらないよう、下部には小さな水抜き穴があいていました。
このポケットは、私ならこのウェアのスタッフバッグを保管する場所として使って、あとは補給食をいれておくでしょう。胸ポケットは結構揺れるので重い物入れにはあまり使わない派です。
腰回りにもアジャスターコード(ゴム紐)が付いています。
サイズ調節をすることで、風のめくり上がりも防ぐことができます。ロードバイクに乗っていると風が結構強く当たるので、このアジャスターはいいですね。
自転車の前傾姿勢のためのロングテールデザイン。つまり前面よりも背面の長さの方が長く作られています。
横から見ると結構長さの差が大きいことがわかります。
タグを確認していきます。
お値段は 11,900 円 (+税)。レインウェアとしては安い部類です。
素材はモンベル独自開発の DRY TECです。
ゴアテックスよりも性能は落ちますが、十分高性能です。特に撥水性ではゴアテックス以上だと個人的に思っています。
見えにくいですが、脇の下にはベンチレーションがあります。
上からカバーされているので、雨がここから侵入してくることはなさそうです。
汗を逃してくれるのは本当にありがたい!布地の透湿性だけではどうしても解決できない蒸れはありますからね。
指を出してみます。
ベンチレーションは2つの横穴になっています。サイズとしてもちょうど良さそうです。
こちらが付属のスタッフバッグ。
嬉しいことに、このスタッフバッグも同じ防水素材で作られています。
どこにでも気にせず入れておくことができますね。
では早速、収納してみます。
折りたたむ段階で、かなり小さくなります。
ぐいぐいと押し込んでいきます。
入りました。
ギリギリのぎゅうぎゅう詰めという訳ではなく、誰でも簡単に出し入れすることができると思います。
気になるサイズ感ですが、なんとボトルケージに収まります。
というより、ボトルよりもはるかに細いためボトルケージとの間はかなりスカスカです。このままでは振動でどこかにすっ飛んでいってしまうことでしょう。
収納サイズは、6cm x 6cm x 13 cm 、重量は161 gと超軽量です。
フレームバッグに入れてもバッグが横に膨らむこともなく、完全に収納しきることができます。
私が以前に着ていたmont-bellのサンダーパスと比較してみます。
(スタッフバッグから取り出したばかりなのでシワシワですが)
このレインウェアもそこそこ薄手なので、一見そこまで違いはないように見えますが、収納状態のサイズは全然違いますね。
2回りほど大きいです。
横からみても、底面のサイズが全く異なります。
サンダーパスの方は、ボトルケージには収まりません。
フレームバッグに入れるのもキツいです。
やはりU.L サイクルレインジャケットの小ささが際立ちます。
雨天時のレビュー
ちょうどこのウェアを買った帰り道に突然の雨が降り出したので、性能を確かめる意味で早速着てみることにしました。
撥水性のチェック。
雨水は1粒1粒の小さな雨粒となって表面にくっついていました。
胸部も同様です。手で払うとポロっと水滴が落ちていきました。
使用後に内側を触り、防水性を確かめます。
浸水や湿り気は一切ありません。結構激しい雨だったのにも関わらず、完全に体を守ってくれたようです。
実際に着てみると、表面の網目加工のグリップがうまく働いておりインナーに密着してくれていました。
フードの外側に雨粒が大量に乗っていますが、内部はドライです。汗などで蒸れた感覚もありませんでした。
この結果には大満足です!雨対策としては申し分ないでしょう!
おまけ:ナイトライドベスト 基本的レビュー
ちなみに、今回私は同じくmont-bellのナイトライドベストという商品も同時に購入いたしました。
いわゆる反射ベストです。
ブルベなどでよく見る銀色の反射材ではなく、黄色のリフレクターが使われているのが特徴的です。
後ろはモンベルのロゴマークがプリントされています。
基本素材はメッシュなので、83 gとかなり軽量です。
メッシュのおかげで、夏にジャージの上に羽織ってもそこまで暑さを感じないです。
ちなみに私はこのベストを毎年汚れるたびに新調しているので、これで3代目となります。地味に愛用品です。
メッシュ素材で柔らかく薄いため、小さく折りたたむこともできます。
通常サイズから、折りたたむとこのサイズに。
あとはリフレクターも曲げることでこの半分程度の大きさになります。反射ベストとしては超小型ですね!自転車乗りにとっては小さければ小さいほど嬉しいです。
収納も楽々です。
フレームバッグの隙間に入れておくことができます。このサイズ感ならいつでも持ち運びができそうです。
アウターの上に羽織ってみます。
もちろんダサいですが、同系色で合わせているため浮いているようには見えません。
背面からも一枚。
クルマからは基本的にこの姿が見えることになります。はっきりとしたビビッドカラーなので、これなら暗闇や雨天時の視認性にも期待ができそうです!
夜道・トンネルの視認性実験
さて、安全のためにわざわざこんなダサいアウターを買ったので、ここで視認性実験をしておかなければいけません。
まず使うのは、この普通のインナー(ブラック)です。
これは黒っぽいアウターを買った場合の比較として用います。
こちらの中華ライトで照らすことで検証していきます。(通常の白色光モード。明るさはLowモードで300lmほど。)
この白色光モードをクルマのライトと見なしてウェアを照らします。
一方こちらはオレンジ光モードです。(この中華ライトを今回用いるのはこのモードがあるからです。)
オレンジ光モードは、道路の街路灯や、トンネル内の照明をイメージしてその代用とします。
背景はアスファルトの色になるべく近くなるように、暗めの色・ブラウンの衝立を用意しました。
明るいところではウェアの色をしっかり視認することができます。
(より正確な検証になるよう、インナーにクッションを詰めてそれっぽい膨らみを作っておきます。)
それでは電気を消して、検証スタートです。
まずは、照明もライトもない夜を想定した状態です。
何も見えません。これだけ暗いと何を着ていてもこの状態です。
この状態でサイクリストを見つけるのは不可能でしょう。
次に車のライト(の代わりの白色ライト)を当ててみます。
ライトが直接当たっている箇所は、かろうじて道路とウェアの境界がわかります。
しかし、照らされてはいるもののライトが直接当たっていない箇所は背景色と同化してしまっておりよく見えません。
今度は街路灯/トンネル内での視認性をみてみます。
黄色いライトを当てているのですが、今度はどこも背景との境界線がはっきりしません。
サイクリストの姿はかなり見えにくいため、このままでは轢かれてしまうことでしょう。
お次は、先ほどのインナーの上に U.L. サイクルレインジャケットを羽織ってみます。
光を当ててみて、背面がどのように見えるのかを検証します。
先ほどと同様にクルマのライトを当てた状態です。
黒とのコントラストが強いため、光が直接当たっていない箇所でも背景との境界がしっかりとわかります。
また、肩と腰の反射素材が光って見えるため、クルマからの視認性はとても高まったと言えます。
次に街路灯/トンネル内をみてみます。
同条件で見たところ、ほとんど境界線がわからなかった前回と比べて今度は格段に見えやすくなりました。
暗闇の中に黄色いサイクリストの姿がぼんやりと浮かび上がったように見えます。
見る角度によっては、反射素材の光もこちらに届きます。
最後に、ナイトライドベストをさらに上から羽織ってみます。
クルマのライトを当ててみます。
もう段違いに視認性が上がりました。
リフレクターはもちろんのこと、メッシュ素材の蛍光色もかなりの存在感です。
リフレクターの反射光は、こちらの目が眩しさを感じるほどギラギラと光っていました。
この状態で、この方向に視線を向けているドライバーならサイクリストの存在に気づかないことはほぼないと思っていいかもしれません。
街路灯/トンネル内の様子もみてみましょう。
これまたかなりくっきりと映し出されました。
背景の衝立は真っ暗で何も見えないのに対し、ウェアを着たサイクリストの姿だけが夜道に浮かび上がっている状態です。
光の反射角度によっては、リフレクターがこれまた大きな存在感を出してきます。
結論
・通常の黒いウェアでは暗闇の視認性は期待できない。
・黄色いウェア(U.L. サイクルレインジャケット)はそれなりにアスファルトとの区別がつきやすくなる。
・反射ベスト(ナイトライドベスト)を着用すると、圧倒的に視認性が向上する。
という結果になりました。
黄色いウェアと黒いウェアの視認性の差が想像以上に大きいことがわかったので、
やはりダサくともこのカラーのアウタージャケットにしてよかったなと思いました。
また、ナイトライドベストの視認性の良さを改めて実感することができました。
今まで着用していた本人にはわからなかったクルマからの見え方について、擬似的に検証することで、ベストが機能していることを確認しました。
個人的には、やはりこれからも夜やトンネル内ではナイトライドベストは手放せないものとなりそうです。
また、昼間に太陽の下で走行する時であっても、ウェアの黄色やベストの蛍光色はクルマのドライバーに対してのアピールとなるので、
基本的には常に両方とも(サイクルレインジャケットは暑くて着れなくなる季節まで)着用するようにしようと思いました。
おまけ:サイズの選び方と着用イメージ
今回、U.L. サイクルレインジャケットはSサイズのものを購入いたしましたが、実は適正サイズよりもかなり小さいものを選んだことになります。
モンベルのアウターは、
・Sサイズ 身長 155〜165 cm
・Mサイズ 身長 165〜175 cm
・Lサイズ 身長 170〜180 cm
に対応しています。
私の身長は 173 cmであるので、このサイズ表に法って考えるとMサイズ、もしくは中に防寒具を着ることまで考えてLサイズでも良いくらいです。
しかし実際に試着をしてみて、明らかに私の範囲外のSサイズがもっとも適しているとの結論に至りました。
サイクル用のウェアは腰回りや腕周りが細くなければ、対向する風によってバタバタと煽られて空気抵抗になってしまいます。
そもそも常に風と当たる音を聴きながら、一日中漕ぎ続けるのはそれだけでストレスです。
ふつうレインウェアは体のラインからそこそこ余裕のあるサイズ感をしていますが、
サイクル用のアウターに私が求めるのは、極限的にはサイクルジャージのようなピチピチ感です。
これが今までのレインウェア。サイズはLです。
全体的にそれなりの余裕がありますが、特に腰回りと腕周りの余りがあるため風の煽りをかなり受けやすかったです。
雨の中を走る時以外に、このレインウェアを着ようとは思えませんでした。
防寒対策なら、他のライトシェルやウインドブレーカー、裏起毛の長ジャージを選んでしまいます。
対して、こちらが今回のSサイズのサイクルレインジャケットの着用イメージです。
肩幅はこれでギリギリ限界ですが、サイズを小さくしただけ腰回り・腕周りがかなりスリムになりました。
同じ写真をもう一度並べて比較してみます。
スリム感が全然違いますね。
そもそもU.L. サイクルレインジャケットはサイクル用に開発されているため、肘の立体裁断や腰・腕のシルエットを細くする工夫がなされています。
加えて自分の適正サイズよりも1つ下のものを選ぶことで、レインウェアというよりもサイクルジャージのアウターとして使えるようになりました。
全体的に体のラインに沿ったぴっちりとしたフォルムをしているので、これなら雨の日以外でも、少し寒さを感じたときや、峠の長い下りなどでウインドブレーカーやライトシェル代わりに着ようと思えそうです。
これでアウター類の役割を1枚に集約することができたので、走行時の持ち物を減らすことに繋がります。
このサイクルレインジャケットは私にとってとてもお気に入りのウェアになりました。皆さんも寒い時期のアウターを探しているのでしたら、一着いかがでしょうか?
おわりに
今回はGRAILから一旦離れて、ウェアのお話となりました。
これからもたまに新しく購入したものについてのレビューを挟んでいこうと思います。
今回の記事の内容に関わらず、皆様からの意見や雑談、要望等をコメントで募集しております。
より多くの方に満足いただけるブログにしていけるよう、今後も努力を重ねていきたいと思っております。
それでは記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
ありがとうございます!またお会いしましょう!