キャットアイとmawareのコラボサコッシュ:サコッシュ・エ・ルミエールのインプレをまとめています。
CATEYEのウェアラブルテールライトの活用法や、サコッシュをフロントバッグとして使うアイデアなど、サイクリングをより楽しくする方法を探っていきます。
- そもそもサコッシュとは?|気軽に荷物を詰め込もう
- CANYONのバイクに付属するサコッシュも意外に便利
- キャットアイのHPに気になるサコッシュの写真が|mawareとのコラボ商品
- キャットアイのコラボサコッシュの細部をみていこう
- キャットアイのリアライト:ウェアラブルミニが付属する
- 実際に使ってみた|サコッシュのあるライド生活
- 勝手にフロントバッグにして使ってみた|サコッシュの新たな使い道
- まとめ|サコッシュはひとつ持っておくと何かと便利
そもそもサコッシュとは?|気軽に荷物を詰め込もう
皆さまおはようございます。WiithGrailへようこそ。
今回は最近購入した、キャットアイとmaware(マワレ)のコラボサコッシュについてレビューしてみようかと思います。
CATEYEは自転車乗りなら誰でもおなじみのライトメーカーですね。
mawareというブランドについてですが、私は今回はじめて知りました。
maware (マワレ) -自転車乗りの革、家具、ライフスタイルを創造するレザーブランド
MAWAREは、自転車生活に革を合わせることで自転車の楽しみを拡げ、一日中、自転車に乗っていない時も自転車を楽しんでいただくための横浜発のレザーブランドです。
自転車に直接着けるもの、自転車に乗るときのウエア、バッグ、そしてリビングに置く家具までと幅広く展開し、自転車をライフスタイルとして心行くまで楽しんでいただけます。
(出典: https://www.maware.net/ )
とのこと。自転車乗り向けの革バッグなどを製造しているブランドのようです。
一応、(後述しますが)今回のサコッシュのメイン素材はレザーではなく帆布です。本革は一部の装飾パーツとしてあしらわれています。
ロードレース発祥からファッション潮流に行き着いたショルダーバッグ
そもそもサコッシュとは?
フランス語でSacoche。(Sacで”袋”の意) サコッシュは、サイクルロードレースを観戦したことのある人にとっては馴染みの深いショルダーバッグです。
長丁場のロードレースでは、コース途中に補給ポイントが設定されていることもあります。
このとき選手がチームのサポーターから受け取るのがこのサコッシュ。中にはチームメイト数人分のドリンクボトルや補給食がたっぷり詰めこまれています。
🇮🇹 #Giro
— BORA – hansgrohe (@BORAhansgrohe) 2019年5月23日
That’s what we call fast food 👇🏻 pic.twitter.com/pQY8JZU287
サコッシュはレース現場ではいまだに現役のアイテムですが、一般サイクリストからすれば縁のないものになりつつあるのもまた事実。
「ロングライド・ポタリング向けのバッグ」は今となってはバックパック(=リュックサック)が主流と言えるでしょう。
機能性や収納力を考えると、やはりサコッシュはバックパックには勝てません。サコッシュは片紐なのでどうしてもズレやすく、安定しない。そしてやはりどこかクラシカルな雰囲気が漂います。
しかし、最近になってまたサコッシュの人気が再燃してきたように思います。
大きな一因として、近年の若者ファッションにおいて「サコッシュが1つのカジュアルアイテムとして組み込まれるようになった」ことが挙げられるでしょう。
そもそも一般認知度が皆無だった「どこか古臭い」サコッシュが、ここ5年の間に多くのアパレルショップでも見かける「お洒落のためのアイテム」に変貌しました。
世間への露出が増えたことでサコッシュはどこにでも売っている、より一般的なカバンになったと言えます。
そしてサコッシュの起源である自転車業界にも、その影響は少なからず伝播します。サイクリング向けの市場もここ数年でふたたび充実してきました。
ピックアップするならばCCPの体に巻き付くサコッシュ、「ライクラ」シリーズは中々のアイデア製品です。
伸縮性のある素材で作られているので身体に密着します。サコッシュ特有の漕ぎにくさ・荷物のズレを解決しています。
CANYONのバイクに付属するサコッシュも意外に便利
私はCANYONのグラベルロード・GRAILに乗っていますが、このバイクを購入した際にはサコッシュが付属品として送られてきました。
CANYONで自転車を購入するとついてくるオマケです。しかしオマケとは言え、立派に使えるサコッシュです。
サイズはわりと大きめ。A4の書類・ファイルは余裕です。
MacBook Air (13インチ)もすっぽり入ります。
ポケットは2層構造なので選り分けた荷物の取り出しも楽チンです。
安物のオマケサコッシュとしてはこのようにポケットが2つ付いているものは珍しいですね。世間の付録のサコッシュだとただ1枚の袋に肩紐を縫い付けただけのものが多い印象です。
ただ、このサコッシュのヒモには当然アジャスター機能はないので、肩紐の途中を結ぶことで長さを調節することになります。
ちょっと面倒ですが、サコッシュ特有のレトロ感だと思えば・・・。
そして折り畳むことでジャージのバックポケットに収納できます。薄手の布地だからこそできる芸当ですね。
家を出るときはバックポケットに入れておき、途中で持ち帰りたいお土産を見つけたら広げて使う・・・あるいは途中で昼食を買って運搬し、食べ終えたらまた畳んでバックポケットに収納して走る・・・なんて使い方に適しています。
この手軽さはリュックサックにはないメリットでしょう。
キャットアイのHPに気になるサコッシュの写真が|mawareとのコラボ商品
さて、私個人としてはCANYONのオマケサコッシュで十分、それ以前に自作の革製フレームバッグで収納類は満足していました。
そんななか、自転車系メディアの記事の一つに目が吸い寄せられます。
なにやらキャットアイがサコッシュを発売したらしいぞ、と興味を惹かれます。
と、ハッ!と気が付いたら既に購入&発送メールが送られてきていました。
衝動買いとは恐ろしいものです・・・。
購入は公式通販サイト:キャットアイダイレクトのみ
キャットアイにはキャットアイ ダイレクトという公式通販サイトがあります。
(リンク:キャットアイダイレクト)
フロントライトやリアライト、サイクルコンピューターなどの主力商品はAmazonや海外通販でも入手可能ですが、もっとマイナーな商品、例えば補修部品などを調達する際に公式通販サイトの存在はとても助かります。
そしてこのコラボ商品、「サコッシュ・エ・ルミエール」はこのキャットアイ ダイレクト限定商品です。Amazonには売っていません。
キャットアイダイレクトに新規会員登録が必要という点は少々面倒だと思いますね。
キャットアイのコラボサコッシュの細部をみていこう
さて、早速この"Sacoche et Lumière" (サコッシュ・エ・ルミエール)とやらをレビューしていきましょう。名前にオシャレ感を押し出してきています。
キャットアイの公式通販ではこのような白封筒に梱包されて商品が送られてくるようです。Aliexpressの中華梱包とAmazonダンボール&茶封筒に慣れた身としては何だか新鮮。
商品はオシャレなペーパータオルに包まれていました。何だか高級品みたいですね。
内容物はサコッシュとそのベルト、それからキャットアイのポータブルリアライト:ウェアラブルミニです。
広告として、CATEYE渾身の新作GPSサイコン:アベントゥーラのチラシも同梱されていました。(現在のカタログスペックですと、ちょっとまだ食指が伸びない製品だなあと個人的に思います。)
これで定価が¥5,800(税別)です。キャットアイダイレクトは送料も別途かかるため、消費税も含め¥7,128でした。
リアライト付属とは言え、サコッシュにしてはちょっと高級な部類にあたりますね。
メイン素材は前述のとおり帆布です。倉敷で製造されている由緒あるタイガー帆布というものだとか。
そしてCATEYEとmawareのロゴが刻印されている黒い部分がレザー製になっています。イタリアの職人が染色したタンニン革だそうです。アクセントとして高級感を高めていますね。
驚きなのが、JIS撥水度試験4級の撥水加工がされていること。
ボトルの水もこのとおり水滴となって染み込んでいきません。これなら多少の雨から財布を守れそうですね。
ジッパーを開けてみます。内側にもポケットがひとつあるのが便利そうです。
布地の継ぎ目には「防水ふちどり」というテープ加工がされているのもGOODポイントです。染み込んでくる水をシャットアウトできます。
ただし、止水ジッパーではなく通常のジッパーが使われているのは純粋な減点ポイントと言わざるを得ません。これは見栄えを重視した結果だと思いますが、ここまで防水性を気にした加工をするのならジッパーに至るまでとことん突き詰めていって欲しかったというのが正直な感想ですね。
最後に肝心なサイズ感をみてみましょう。
文庫本がタテに2冊すっぽり収まるくらいのサイズ感。CANYONサコッシュと比べてみるとふた回りほど小ぶり。
ペットボトルを入れるのにはちょっと小さいかな?と思います。ナナメにしてようやく入りますが、バッグが大きく膨らんでしまうため背負った時のバランスが悪くなりそうです。
キャットアイのリアライト:ウェアラブルミニが付属する
キャットアイとのコラボ商品ということで、キャットアイのコンパクトテールライトであるウェアラブルミニが付属します。
クラッチバッグとして使う時のための持ち手ベルトにそのままライトをポン付けすることができます。このベルトにはアイウェアを引っ掛けることも想定されているようです。
ウェアラブルミニはボタン電池式の超小型リアライトです。 1000円ほどでコスパに優れています。
ロードバイク本体というよりは、バックパックやサドルバッグへの取り付けが向いているタイプになります。
上位機種に「ウェアラブル エックス (充電式)」や「SYNC ウェアラブル (充電式/Bluetooth対応)」があり、これらはそれぞれ¥3,500〜6,000の高級路線です。
唯一のボタン電池式の「ミニ」はただの廉価版だと思われがちですが、ボタン電池ならではの圧倒的な「超長時間のランタイム」が他モデルにはない魅力になります。
充電式なら「最大45時間」のところ、このウェアラブルミニは「スロー点滅:最大550時間」と別格です。
私はこのリアライトはヘルメットの後ろベルトに取り付けて使用中です。
昼だろうが夜だろうが、基本的にライド中は常に光らせています。なんたって550時間も使えるので、ケチケチせずに付けっ放しでOKです。
後続車へのアピール力を最大限発揮させるためには、より目線の位置に近い高さのヘルメット後ろがベターかなと思います。
使用例にならってサコッシュに取り付けても面白いと思います。少なくともロードバイクに取り付けるよりは視認性がかなり高くなると思いますので、「身に着けるリアライト」を使っていない人には是非とも試してほしいアイテムの一つですね。
ただし、光量自体は控えめです。昼間のデイライトとしては不十分ですし、ブルベなどの夜間走行に単体で使えるライトではありません。
50ルーメン以上の充電式リアライトをメインとして使い、このウェアラブルミニはサブの補助灯として使うのがベストでしょう。付けているといないとでは全然違うと思います。
実際に使ってみた|サコッシュのあるライド生活
サコッシュにスマホ・財布・補給食・自宅の鍵を詰め込んで、簡単なライドに行ってきました。
自宅の鍵や財布はいつもGRAILのフレームバッグに収納していたのですが、コンビニなどで自転車から離れる時にはいちいち取り出さなくてはいけなかったので少々面倒でした。
「バッグポケットに入れるのはちょっと・・・」というような貴重品類を、こうして身につけて気軽に運搬できるのは思った以上にストレスフリーです。
このサコッシュのベルトは長さを自由に変更できるので、最初まで小さくすればピチッと身体に固定することができます。
普段は背中に背負うようなカタチで使うことにしました。
今までのショルダーバッグやサコッシュ特有の「どんどん動いて前にズリ落ちてくる」なんてことがありません。布ちが滑り止めのようにザラザラしていることも一役買っています。
ただし、極度に激しい動きをするようなライドには向きません。流石に全力でもがくダンシングをするとずり落ちてきます。ハードなトレーンング時には邪魔になりますので、ゆるぽたや街乗り・軽いロングライドくらいの用途が適度です。
勝手にフロントバッグにして使ってみた|サコッシュの新たな使い道
ライドも終盤になり、サコッシュに入れて持ってきていた補給食も食べきりました。
スマホも財布もフレームバッグに入れれば事足りるので、サコッシュの役目もここまでです。いくら軽いとは言え、外した方がラクになるのは当然なので、どこかに収納したいと思います。
CANYONのオマケサコッシュのように折り畳むことはできないので、収納場所に困ります。丸めればフレームバッグには収まるサイズ感なのでココでいいでしょうか。
と、ここでふと思いついて、ハンドルに取り付けてみました。まるでフロントバッグのようです。
着想としては、このバッグは紐が取り外しできる構造になっているため、紐を「結ぶ」のではなく「巻きつける」だけでハンドルバーに固定することが可能だと気付いたところにあります。
これが意外にもベストマッチでした。GRAILの二階建てハンドルも幸いして、安定感もバッチリです。
鍵とスマホは入れたままです。簡単なフロントバッグに早変わり。
荷物が多い時はサコッシュとして、貴重品だけになったら自転車にくくりつけてフロントバッグに・・・と扱えばかなりストレスフリーにバッグの恩恵を受けられると思います。
どうあっても一日中背負っていなければいけないバックパックにはない気軽さです。とても気に入りました。
まとめ|サコッシュはひとつ持っておくと何かと便利
今回サコッシュを買ってみて、一番感じたのはその「手軽さ」ですね。
使いたいときに取り出して使えるシンプル感・サイクリングに適当なサイズ感がライドの快適度を底上げしてくれています。
私はバックパックを背負ってライドするのは苦手で、1週間以上のキャンプツーリングなら左右40Lのサイドバッグ、数泊の旅ならバイクパッキング、ロングライドにもフレームバッグを使います。
おそらく「体に荷重がかかって疲れる」ことが嫌なのだと思います。
ですので、このサコッシュというお手軽さはちょうどいい妥協点でした。これくらい軽ければ体の疲労を気にするほどではありません。
と、いうわけで満足したお買い物でした。
このサコッシュに関する残念なお知らせ
「気になった方は是非購入してみてください!」・・・と締めくくろうと思っていたのですが、なんと残念なことに、今現在オンラインショップでは「売り切れ」表示に変わってしまっていることに気がつきました。(19/12/04)
また在庫が復活することに期待したいですが、もともと数量限定のコラボ商品だったために再販するかどうかは正直微妙なところでしょうね・・・。
ただ、似たようなサコッシュは他のブランドにもありますし、付属品のウェアラブルミニ自体は単体購入可能です。
手を出しやすいお手頃な価格のものからでも、ぜひサコッシュのあるサイクリング生活を送ってみてはいかがでしょう?
以上、WithGrailでした。記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
良い一日を。またお会いしましょう!
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