中華サイトで見つけた謎の「レーザー リアライト」。
実際に購入してみてのレビューから、このレーザーライトなる製品が使い物になるのかどうかについてまとめています。
- はじめに
- レーザーライトは何者だ!?
- BYCYCLE LASER POLYLINE TAIL LIGHT 購入
- レーザーライト 開封
- LASER TAIL LIGHT レビュー
- おまけ:リアライトあれこれ
- おわりに
はじめに
みなさんおはようございます。
今回は新しいリアライトを購入したので、その製品の開封&レビューを行います。
また、前回の記事
のPV数が好調なことから、
安全対策に関わるトピックに関心のある方が多いように思われましたので、私が今まで使ってきたリアライトについてもレビューを残してみようと思います。
レーザーライトは何者だ!?
先日、いつものようにAliexpressをサーフィンしていたところ、妙に心惹かれる商品に出会いました。
それがこちら。
よくある中華ライト・・・と思いきや、
なにやら「レーザーを地面に照射して模様を映し出すリアライト」のようなのです。
今までこのようなタイプのリアライトには出会ったことがなかったので、一体どんな製品なのか検討がつきません。
他の商品説明写真をみても、よくわかりません。
なんだかとても気になってきたので、性能に期待こそしませんがとりあえず購入してみることにいたしました。
1個1500円程度なので、ハズレだとしてもさほどダメージはありません。
BYCYCLE LASER POLYLINE TAIL LIGHT 購入
というわけで、シンガポールからレーザーライトが到着いたしました。
発注から2週間弱、発送から10日程度でした。
正式な製品名はレーザー ポリライン テールライトのようです。意味は「複数線のレーザーライト」・・・そのまんまです。
需要があるかは不明ですが、一応モデルナンバーはLD051と書いてありました。
裏面をみてみます。
英文の説明書きを以下に日本語で書き下すと、
・バッテリーは500 mA/h
これ、意外と多くて驚きました。
CATEYEの充電式テールライトRAPID micro が320 mA/hなので、500 mA/hは結構多いほうです。
Amazonに溢れている他の中華ライトでは50 mA/h のものなども結構売られている状況で、この容量は良心的だと思います。
・LEDモードとLDモードは同時点灯可能
・同時 点灯で2.5時間
・同時 点滅(fast)で5時間
・同時 点灯(slow)で7時間
どうやらLEDモード と LDモード(レーザーモード?)の2つがあり、その両方を同時に使うこともできるようです。
連続使用可能時間もバッテリーが大きいだけあってそこそこあります。
・充電に関して
あとは充電やバッテリーに関しての情報が書いてあります。
簡単にまとめると、
・ある程度バッテリーが減ってくるとランプが赤くなってお知らせ
・さらに減ってくるとレーザーモードが使用不可に(LEDは使える)
・もっと減ると、バッテリーの保護が働く(電池切れ?)
ということらしいです。
つまり、レーザーの方がLEDより消費電力が大きそうですね。
側面も確認します。
レーザーとは名ばかりの、ただのLEDだということも覚悟していましたが、
レーザーポインターと同じシステムと表記してあるので、どうやら本物のレーザーであることが期待できそうです。
反対側の側面も見てみましょう。
22〜25mm幅の径に対応するクイックリリースマウントも付属しているようです。
レーザーライト 開封
さて、箱から開封してみましょう。
箱の中に転がしてある中華製品も多いなか、結構しっかりした梱包です。
内容物は「ライト本体、マウント、USB充電器」の3つだけです。
箱の説明文が説明書代わりのようですね。
さらに詳しくみていきましょう。
右側の側面にはLD(レーザー)のボタンがあります。
左側の側面にはLEDのボタンが。
とりあえず両方のボタンをそれぞれ押してみます。
お、光った。
開封後に一度も充電していないので、バッテリーにある程度充電が残っている状態で発送されているのですね。
気になるレーザーモードだけをONにしてみます。
床に接触させてから、徐々に上に引き上げてみます。
お!?
おおお!?
おー!!!
これは立派なレーザーです。輪郭もはっきりしています。
写真ではなぜかピンクっぽく映っていますが、実際は普通のレッドです。
マウントに取り付けるとこのようになります。
パチッとハマるタイプではなく、奥に押し込むだけなので保持力は完璧という話ではなさそうです。
(とはいえ爪で抑えているので簡単には外れなさそうです。)
上面から。
USBの充電ポートはゴムパッキンでカバーされていました。
公称では IPX 5相当の防水性・防塵性があるそうなので、水没にさえ気をつければ雨天時も使用できそうです。
(とはいえ中華のリチウムイオンバッテリーなので、なるべく雨での使用は控えたいです。リチウムを使っている限り、劣化が進めば爆発する可能性は必ずあると思います。)
充電してから、実際に使ってみようと思います。
さすがに付属のUSBケーブルは発火が怖いので、自前のケーブルを使いました。
LASER TAIL LIGHT レビュー
取り付けてみました。
他にもいくつかのリアライトをつけた状態ですが、縦に長いこのレーザーライトはスリム感があってひときわカッコいいです。
横から。
マウントの上下角の向きは、十字ネジを回すことで変更できます。
それでは電気を消して、見え方を確認してみます。
まずはレーザーのみ。
想像以上にくっきり見えます。
明るいところで付けた感覚では、「レーザーの線が細くてあまり視認性なさそうだな」と思っていたのですが、暗闇で見るとそれなりに存在感を感じることができます。
なお、このレーザーライトは
フラッシュ(低速)→フラッシュ(高速)→点灯
の3パターンのモードが使用できます。
フラッシュにすれば、視認性も結構高いです。
お次はLEDモードもONにしてみます。
LEDも点灯に加えて2パターンのフラッシュモードが選べるので、普通のリアライト同様の運用ができそうです。
遠くから(10m弱)もみてみます。
クルマのドライバーからでもこのレーザー光は結構見えるのではないでしょうか?
昼間にはさほど視認性を期待できませんが、夜なら想像以上に効果がありそうです。
おまけ:リアライトあれこれ
ついでに、私が今まで使ってきたリアライトについても軽くお話ししておきます。
まずはCATEYEのOMNI 5ですね。
自転車屋はおろか量販店でもどこでも売っているベストセラー商品です。
特出すべきはなんといってもその電池持ちのよさです。
乾電池式で最大120時間。ブルベライダーたちにとっての超ベストセラーです。
しかし、肝心の明るさは少々物足りないというのが私なりの正直な感想です。
メインのリアライトは別に用意して、サブライトとしての運用をするのが正解な製品だと思います。
次に購入したのはこちら。
CATEYEのRAPID3です。こちらも乾電池式。
電池持ちはオムニの半分程度ですが、こちらの方が照度角が狭いだけあってより明るく見えます。
乾電池式でメインライトを選ぶならRAPID3が一番でしょう。
今回のレーザーライトと同時に付けてみました。
同じくらいの明るさです。
しかしレーザーライトはRAPID3よりも縦に長く、加えてレーザー模様まであるので、視認性でいえば圧倒的にレーザーライト>>RAPID3です。
お次はヘルメット用ライトです。
BIKE GUYのトライスターです。
それなりに知名度があるので、結構レビューを見かける商品でもあります。
このライトは軽量かつクリップ式なので、ヘルメットのベルトに取り付けるのにもってこいです。
3つのランプが順番に点滅するフラッシュモードは結構な明るさと視認性があるので、昼間のデイライトとしても十分使用できます。
私は昼間でも基本的にいつもこれを点けて走るようにしています。
最後は、私の現在のメインライトことBontrager のFlare Rです。
日本ではキャットアイ人気の影に隠れてしまっていますが、ボントレガーのライトはとにかく凄いです。
前提として、ボントレガーの母体であるバイクメーカー、TREKは「デイライトを推奨していこう!」という運動を先陣切って広報している珍しいブランドです。
2015年ごろから「Always On」をキャッチコピーに、デイライトの啓蒙運動を活発に行なっていました。
トレック・セガフレードのプロ選手たちがレース中もデイライトをしていたのを知っているかたもいるのではないでしょうか。
よって、ボントレガーのライトは基本的に昼間の運用も考えられた作りになっています。これは凄い。
おかげでクルマからの視認性が他社の製品と比べて格段にイイです。
ちなみに、このFlare Rの上位モデル、Flare RTは
「昼間でも2km先から視認できる」をコンセプトにした商品です。もはやなんだかわからないくらい凄いです。
2km先なんて自転車はおろかクルマの形すら視認するのが厳しいですが、
もし2kmの直線で障害物がなければこのライトの点滅を確認できる、という触れ込みなのですから驚きです。
実際に、このFlare Rを装着した自転車をクルマの運転席からみた体験談があります。
(Flare RはRTよりも少し光量が落ちて、0.9km先から視認できるという触れ込みです。)
(以下体験談)
お昼の12時ごろに道路をクルマで運転していたとき、前方1.5km先から信号のものでもクルマのテールランプでもない、何か小さな赤いフラッシュが見え始めました。
もちろん1.5km先なので、自転車に乗った人間は見えません。もしかしたら自転車かも?と思った程度です。
500mほど近づいて、ようやく自転車がいることに気がつきました。(Flare R装備の知人
でした。)
その距離ではリアライトはかなりの存在感を発揮しており、昼間だというのにライトのフラッシュをはっきりと視認することができました。
かといって眩しすぎてドライバーの目潰しになる、という明るさではなく、限られた光量でいかに視認性の高い照角度、フラッシュパターンを作るかというボントレガーの作り込みの高さを見た気がします。
(以上体験談)
ちなみに、光度センサーがついているので、トンネル内や夜間はフラッシュパターンが変化するようになっています。
夜と昼にそれぞれ最適な働きをするよう計算されている、素晴らしい製品です。
シートポスト下のFlare Rも、レーザーライトと一緒に点けて見ました。
これだけあるともはや過剰ですね。
今後は
・夜間走行あり または トンネル多数
→ Flare R + レーザーライト +トライスター
・昼間のみ
→ Flare R + (予備: RAPID 3) +トライスター
という運用になりそうです。
おわりに
今回は室内でのレビューとなりましたので、実際に公道で使用する機会があればその結果をまた記事にいたします。
サブライトは充実してきたので、次はFlare RT と Ion 100 R (ボントレガーのフロント用デイライト)など、メインライトを充実させていきたいと考え始めました。
物欲は尽きないものです。
今回もGRAILと直接関係のないお話だったので無理やり絡めてみます↓
私のGRAILは横から見るとブラウンメタリックカラーですが、GRAILを後ろから見ると、フレームカラーと各部パーツの色は全て黒一色なので、リアライトやウェアで視認性をあげる必要があると思います。
前回の記事で視認性をあげるアウターやベストの着用に関して書いたように、カッコよさの前にまずは安全かどうかを考えるようにしています。
楽しいサイクリングは安全な装備からです。
常にセーフティファーストを忘れずにいきたいところです。
それではGRAILに興味をもち、ブログを見てくださった全ての皆さんに、
ありがとうございます!またお会いしましょう!