前回から始めた「おしゃれな大容量フレームバッグの自作プロジェクト」の進捗です。
第二弾の今回は、合皮からの布地の切り出しと各パーツの縫い合わせを行いました。完成に向けて、詳細な作成手順を作業風景の写真とともに振り返ります。
はじめに
皆さまおはようございます。
この記事は、前回の記事↓の続きとなっております。
このあと、今回は布地からの切り出し、側面の加工までを行いました。作成中の切れ端から完成結果を思い描きながら、写真付きで今回の作業を振り返ってまいります。
布地を切り出す
前回、画用紙で作成したフレームバッグの模型はこのような形でした。
本番では、合皮を使ってこの形状を再現していきます。
(余談)フレームバッグの形状とボトルの干渉について
ところで、「このフレームバッグの形状ではボトルが取り出せないのではないか?」と感じたかたがいらっしゃると思いますので補足しておくと、
こちらの以前の記事でご紹介したように、私はボトルケージに横取り出し式のものを愛用しております。
横から取り出せるボトルケージを使用していることによって、フレームバッグとボトルのクリアランスをギリギリまで詰めてもボトルを取り出すことができます。
(ボトルケージの余談ここまで)
話を戻しまして、まずは模型から作った金型(画用紙)を布地の上に置き、合皮の裏側にシャープペンシルで外形をなぞります。
できれば、家庭科の授業のようにチャコペン(裁縫下書き用色鉛筆)を使った方が見やすくて便利です。
今回はシャーペンで代用しましたが、問題なく線を引くことができたのでとりあえずOKです。
薄くて見えづらいですが、布に金型を写し終わりました。
これを設計図として、布地を切り出します。
全て切り終わりました。
画用紙模型からわかるように、今回使う合皮のパーツは
・フレームバッグ左右側面の布 (本体)
・上下前後に繋がる帯状の布 (底布)
・ベルト(マジックテープ)
の主に3種類から構成されます。
これらのパーツをミシンで縫うことで立体的なフレームバッグの形にするわけですが、まずはそれぞれのパーツごとに分けて作業し、全て完成してからそれらを最後につなぎ合わせるという手法をとります。
ミシンは構造上、立体物を縫うことが困難です。
そこで平面で装飾したそれぞれのパーツを最後に立体に組み合わせる手法にすることで、装飾のついた立体的なバッグを作ることができるというわけです。
側面を作る(ファスナー上のカーテン作成)
まずは、側面を作成していきます。
TOPEAKのミッドローダーを参考にして、ファスナーの上にはベロ(カーテン)を縫い付けて防水性を高めてみようと思います。
合皮をカーテン用に切り出して、まずは端を5mmほど折りたたみます。
しかし手で折り曲げるだけでは合皮に折り目がつくほど曲げることはできないので、いくつか工夫が必要です。
まずは下じきで上から抑えてみます。
そこそこいい具合に折り目がつきますが、折り目が弱いためすぐに元に戻ってしまいます。
布に折り目をつけるには、本来はアイロンを使えば簡単です。
しかし合皮の表面はプラスチック素材なので、アイロンの熱で溶けてしまうため推奨できません。
そこで、100均で購入した布の切れ端を当て布として使い、合皮が溶けてしまうことを防ぎつつ、アイロンで折り目をくっきりと付けていきます。
この当て布を合皮の上に乗せてからアイロンをかければ、合皮が溶けて嫌な匂いを出すこともありません。
無事に折り目をつけることができました。
今回フレームバッグの作成には折り目をつける作業がかなりの回数必要になるので、この当て布を何度も繰り返すことになります。
折り目の上からミシンをかけて、折った箇所を縫い合わせます。
こうして左右1本ずつ、カーテンが完成しました。
ファスナーの取り付け
お次は側面の布にファスナーを縫い付けていきます。
側面は3つのパーツを組み合わせて作ります。
写真の上から
・カーテン
・ファスナー
・本体
です。
縫い合わせる前に、どのように重ね合わせるかを考えます。
表から見て、このように本体の穴からファスナーが顔を出すようにします。
そして、ファスナーの上にカーテンをかけることで、ファスナーが隠れるようにしたいです。
布の裏側からミシン縫いをするので、実際には表から見える順序の逆から縫い合わせることになります。
ということで、まずは本体にカーテンを取り付けます。
裏面にカーテンを合わせ、まち針を使って固定します。
カーテンを縫い終わったら、その上にファスナーを乗せてミシン縫いをします。
これでファスナー関連は完成です。
表からみてみましょう。
想像通りに出来上がっています!
合皮とミシン糸の色のバランスもとても綺麗です。いかにも革製品、といった質感でおしゃれです。
実際にファスナーが開けられるかをテストします。
これも想定通りの開き方でした!これならバッグを立体的に組み立てたあとでもしっかり開いてくれそうです。
うまくいくことがわかったので、左右のもう片側も同じ要領で作ってしまいます。
カーテンを縫い合わせ、ファスナーを取り付けます。
そして完成しました!左右1セットです!
左右・・・左・・右・・・?
ここで気づいてしまいました。
これ、両方とも左側の形状をしています。
うっかりミスです。左右のパーツを作るときには金型をそれぞれ表裏反転して写しとる必要がありますよね、完全に失念しておりました。
まさに初心者らしい失敗です。
気を取り直して、右側のパーツを新たに合皮から切り出して作り直しました。
(布地の残りの大きさがギリギリ足りて助かった・・・。)
布地の残りのストックから、もう大きな失敗はできません。次からは慎重に作業していきましょう。
底布をつくる
さて、左右側面の本体は完成したので、次は環状の底布を作っていきます!
元となる布地の長さが足りないので、底布は2分割して切り出しました。ですのでまずはそれらをミシン縫いでつなぎ合わせます。
そして、カーテンのときと同様に端をアイロンがけで折りたたんでいきます。
底布と本体の端をそれぞれアイロンで折りたたみ、その部分をぬいしろとしてミシンがけをしてこの2枚の布を合体させることになります。
そして縫い合わせる前に、この底布には色々前準備の加工が残っています。
前準備とは、
・内側に、プラ底板を仕込むためのポケットを縫い付ける
・外側に、フレーム固定用のベルトを縫い付ける
の2つです。
まずはこれらをやっていきましょう!
・・・とここで今回は時間がきてしまったので、この先は次回の記事に持ち越しとなります。
作業内容が短くて申し訳ありません。
おわりに
1日2〜3時間程度の作業で進めていますので、どうしてもこの程度の進捗になってしまいます。
次の記事か、その次の記事くらいには完成させたいと思っておりますので、もうしばらくお付き合いお願いいたします。
さて気温も上がり、自転車で遠出をするにはうってつけの季節になってまいりました。皆さまは2019年度も楽しい自転車ライフをお過ごしでしょうか?
残念ながら私は忙しい日々が続いており、しばらくの間GRAILには乗れていません。自作フレームバッグが完成する頃には、また2〜300kmの遠出をしたいと考えております。
それでは当ブログに興味をもち、記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
ありがとうございます!またお会いしましょう!
(追記:2019/04/28)
この記事の続きです。
(追記ここまで)