今回は、海外通販で購入した中型のサドルバッグ(CoolChange)についてのレビューを行います。
GRAILでツーリングをするにあたって、必要な修理キットや携帯工具などがどれだけ収納できるかについても解説します。
- はじめに
- 中型サドルバッグを選んだワケ
- 中型サドルバッグに求める条件
- 理想的な中型サドルバッグ、ORTLIEB
- CoolChange 3Dシェル サドルバッグとは? レビュー
- 1.6 L 中型サドルバッグに入れることができる容量は?
- CoolChange 中型サドルバッグ の不満点
- おわりに
はじめに
みなさんおはようございます。
今回はAliexpressで購入した中型サドルバッグのレビューについての記事となります。
中型サドルバッグを選んだワケ
サドルバッグは、ロードバイクに装備するバッグとしてもっともポピュラーなものとして広く使われてきました。
ここ最近では、バイクパッキングの流行もあり、多くの方が 10 Lを超える大型サドルバッグを使うようになってきました。
私も、TOPEAKのバックローダー (10L)を愛用しています。
さてしかし、 ツーリングをするにあたっていつもこのサイズが必要かと言われると、必ずしもそうではありません。
軽装備で済んでしまうときでも大型サドルバッグをつけていってしまうと、
このようにしぼんで、何だか歪な形になってしまいます。
こういった場合は小型サドルバッグを使うことで解決します。
私が今まで使ってきたのは mont-bellのドライサドルバッグ Sです。
防水かつ、アタッチメント式でシートレールに固定するタイプなので左右に振られることがありません。
このドライサドルバッグは結構気に入っていたのですが、このサイズだとチューブ2本とアーレンキーを入れるともう一杯で、ほとんど隙間がなくなるほどでした。
ですので今回GRAILに乗り換えた機会に、もっと大きいサドルバッグを購入することにいたしました。
中型サドルバッグに求める条件
中型サドルバッグに私が求めるのは、
①容量が 1 L 〜3 L ほどであること
ドライバッグ Sの容量が 0.5 Lなので、その倍の1 Lは欲しいところです。
逆にあまり大きくなってしまうとTOPEAKのバックローダーと役割が被ってしまうので、大きくても3 Lくらいのものが理想です。
②アタッチメント固定式(シートレール)であること
ドライバッグのようにシートレールのアタッチメント固定式のものは、積載する荷物が重くなっても横揺れが大きくなることはあまりありません。
しかし、ベルトをシートレールに通すだけで固定するタイプのサドルバッグは、重い荷物を積載してダンシングをするとベルトがずれることにより左右の横揺れがどうしても防げません。
横揺れは直進方向にとってのエネルギーロスに繋がるので、できる限り避けたいところです。
③(できれば)防水であること
私は携帯工具類の入れ物として運用するため、雨に濡れて困るものは基本的にサドルバッグには入れるつもりはありません。
しかし、もし防水であれば衣服や財布、スマホなども入れることができるようになるので、防水であるに越したことはありません。
理想的な中型サドルバッグ、ORTLIEB
以上の条件を満たした理想的な中型サドルバッグが、ドイツのORTLIEB (オルトリーブ)から販売されています。
オルトリーブは自転車向けの防水ドライバッグでかなり有名なブランドです。
リアキャリアの左右にサイドバッグをつけてツーリングをする旅人たちにとって、日本でもっともシェア率の高いサイドバッグはこのオルトリーブ製でしょう。
かくいう私も長年愛用しています。(最近ついに破れてしまいましたが)
さて、このオルトリーブの中型サドルバッグといえば、
オルトリーブ サドルバッグ (旧型)
それに加えて、ORTLIIEBサドルバッグ2 (新型)
です。
旧型は
・S :0.8 L
・M:1.3 L
・L :2.7 L の3サイズ、
新型は
・ 1.6 L
・ 4.1 L の2サイズ展開です。
旧型のサドルバッグはかなりのロングヒット商品だったので、使っている方も多いと思います。
旧型から新型になって変わったのは、
・ロールクロージャーが左右のバックルで固定するタイプに変わった
・サドルバッグ内部の出っ張りがなくなった の2点です。
ロールクロージャーの形状が変わったことで、荷物が少なくても型崩れしにくくなりました。
また、今まで購入者のレビューでも多く挙がっていた、「固定具のボルトが内側に突出していて大きな荷物が入れにくい」という問題も解決されています。
現在、この2種類のサドルバッグのうちどちらかを購入するとしたら、上記の観点からサドルバッグ2 (新型)を選ぶ方が得策でしょう。
気になるお値段ですが、
・ 1.6 L 6,300円
・ 4.1 L 7,000円 となっております。
た、高い・・・。
大型サドルバッグが1万円せずに買える時代なので、容量がその半分・1/4以下の中型サドルバッグでこのお値段はなかなか手が出しづらいです。
ちなみにmont-bellのドライサドルバッグは およそ 2,000円でした。
とはいえオルトリーブの製品の品質は保証されているので、割高というわけではありません。防水性や溶着のクオリティーから考えても値段相応と言えるでしょう。
しかし現在、私の懐は寂しく、オルトリーブに手を出す余裕がありません。
そこで私が行ったのは、またしてもAliexpressで良さげな安物を物色することでした。
CoolChange 3Dシェル サドルバッグとは? レビュー
そして今回私が選んだ中型サドルバッグはこちらです。
CoolChange クールチェンジという、中国産のよくある無名メーカーです。
実はこの商品、Amazonにも出品されておりますが、そちらは2,300円ほどと1.5倍ほど高いです。(2019/3/15現在)
Aliのアカウントを持っていなければAmazonで購入してもいいですが、安さを求めるならやはりAliかなと思います。
さて、いつも通り到着しました。かかった日数は2週間と数日です。
500 mlのボトルを横に置いてみるとこのようなサイズ感。
意外と大きいです。
(こちらのボトル購入編に関しては、↓の記事
www.grail-blog.comでご紹介しております。)
ビニール袋から取り出してみます。
ロゴが思ったより小さくてよかったです。(無名メーカーなので・・・)
ちなみにこのロゴ、反射素材でできています。
タグをみてみます。
Made in Chinaです。
重量は約200 gとアバウトで、容量はAmazonによると 1.6 Lです。中型サドルバッグとしてはなかなかいいですね。
ジッパーで開くタイプで、止水ジッパーになっています。
ジッパーのスムーズさは可もなく不可もなくといった程度です。注油すれば滑りはよくなりそうです。
もし壊れて買い換えるとしたら、おそらくこのジッパーの寿命が最初にくる気がします。
サドルバッグとしては珍しく、横開き式です。
中に何か入っています。
取り出してみました。
シートレール側のアタッチメントと、L字レンチが1本入っていました。
サドルバッグの中身を確認してみます。
外装のEVA樹脂の凹凸が内側にも出てきています。
仕切りなどはなく、全面に荷物を入れることができます。
500 mlのボトルを入れてみました。
さすがにキャップ部分がはみ出してしまいました。ボトルは入りそうにないです。
アタッチメントをみてみます。
正直アタッチメントのつくりは結構安っぽいですね・・・。
締め付けすぎると割れてしまいそうなので、気をつけてネジ締めをする必要がありそうです。
サドルバッグ本体側のアタッチメントとはバックルで固定します。
よくみると、蓋側のサイドにメッシュポケットが付いていました。
ディスクスペーサーやディスクパッドなどの薄い小物を入れておくのに便利そうです。
シートレールにアタッチメントを取り付けます。
そのままサドルバッグを装着します。
アタッチメントに加えて、シートポストにマジックテープ式のベルトを巻きつけて固定します。
なかなかカッコいいのではないでしょうか?装着した見た目は結構好みです。
1.6 L 中型サドルバッグに入れることができる容量は?
タテのサイズ感を確認すると、500 ml ツールボトルがすっぽり入る大きさで、だいたい800 mlツールボトルより少し大きい程度です。
公称の容量は 1.6 Lなので、この2本のツールボトルの合計よりも多いことになります。
(そこまで大きくはないような?という気がしないでもありませんが・・・。)
さて、このサドルバッグにはどれだけものが入るのでしょうか?
トップバッターはいきなり高難易度なコイツです。
携帯ポンプです。
ちなみにこれは巷で「例のポンプ」と呼ばれているものです。
正式な商品名を知らずとも、GoogleやAmazonで「例のポンプ」と調べると必ずヒットします。携帯ポンプながら高圧まで空気を入れることができる優れものです。
さて、サドルバッグに携帯ポンプなんて入るのでしょうか?
なんとギリギリ入りました。
正直入らないだろうと思っていたので驚きです。
お次に、いつものツーリング用携帯グッズを入れてみます。
左から、
・チューブ (ラップ巻き)
・アーレンキー (ロード用)
・アーレンキー (トルクス・ディスクMTB用)
・タイヤレバー x3
・チューブパッチ 、タイヤブート
です。
チューブレス用の修理キットはまだ購入していないので、これらはクリンチャーの時の名残です。
チューブレスタイヤがパンクしたときはチューブドに戻して走るので、チューブも最低1本は欲しいところです。
さて、携帯ポンプに加えて上記のツールは入るでしょうか?
難なく入りました。うまく押し込めばまだまだ入りそうです。
さらにチューブを1本追加してみます。
前後のチューブレスタイヤがパンクしたとき用に2本入れておければ心強いですね。
しかしチューブって結構幅をとるのです・・・。
果たして入りきるでしょうか?
なんとまだ入りそうです。
蓋側のマチが思った以上に深いので、いっぱいいっぱいのように見えてまだスペースが余っています。
ならばとディスクローターカバーとディスクスペーサーを追加します。
輪行時にはあると便利です。
余裕でした。
まだいけそうだな、と思ってチェーンオイル (WELDTITEのドライワックス)も追加しました。
さて、ファスナーは無事に閉まるでしょうか?
いけそうです。
しっかり収納しきることができました。これだけ容量があれば十分でしょう!
ここでふと思い立って、
↑の記事で購入したサイクルジャケットが入るかどうかを確かめてみることにしました。
ジャケットを広げるとサドルバッグが小さく見えます。
しかしこのサイクルレインジャケットはスタッフバッグに詰めるとかなり圧縮できるので、
サドルバッグの縦横よりも小さくなりました。
このジャケットを入れて、先ほどのツール類を入れてみます。
さすがに携帯ポンプは取り出さないといけませんでしたが、その他はそのまま完全に入れることができました。
このサイドバッグの一番気に入ったのは、中身が多くても少なくても型崩れしないというところです。
EVA樹脂で形が固定されているので、どんな状況でもスタイリッシュな形状を維持できているのが素晴らしいですね。
CoolChange 中型サドルバッグ の不満点
しかし安物は安物。それなりに不満なところももちろんあります。
① 完全防水ではない(と思う)
商品説明ではこんないかにもな写真がありましたが、内部と表面を触っただけでも「これ完全防水なのか?」と少々疑問に思います。
もちろん表面は撥水性があり、内部も水の染み込みづらい樹脂製になっています。水の入ったバケツに浸してみましたが、とりあえずすぐに浸水してくることはありませんでした。
しかし、大雨の中走り続けたとして、中身がずっとドライで保持できるかというとあまりい確証は持てないような作りをしているように思います。
Amazonのレビューでも、「雨天走行後に内部が湿っていた」という話も散見されるので、少なくとも「完全防水」を期待して購入するのはやめておいた方がいいでしょう。
② ジッパーのスライダーがカタカタうるさい
このサドルバッグは横開き式で、閉めた状態ではジッパーのスライダーは下部にあります。
この状態で自転車が段差に乗り上げると、このスライダーの金属部が擦れてカタカタとうノイズになります。これが結構気になります。
解決策として、この金属リング式のスライダーを取り外して、繊維でできた紐ストラップなどに取り替えればこのノイズを解消できると思います。
③ マジックテープが長すぎ
シートポストにマジックテープのベルトを巻きつけた後の写真ですが、ご覧のように10 cm弱のベルトが余ってしまっています。
このまま漕ぐとタイツにマジックテープがくっついて、タイツの表面繊維が悲惨なことになります。
不満点の項目に入れてしまいましたが、これは見ようによってはエアロポストのような円周の長いシートポストにも対応しているとも言えるので、そこまでマイナスというわけではありません。
対策として、余った部分のベルトはハサミで切ってしまうと良いでしょう。
おわりに
今回は激安中型サドルバッグのレビューを行いました。
1500円という値段にしては、容量も大きく、材質もしっかりしていたので、個人的には満足な買い物となりました。
もし今後、完全防水の中型サドルバッグが欲しくなったらオルトリーブのサドルバッグ2を購入するかもしれませんが、しばらくはこのCoolChangeでやっていけそうです。
余談 (ブログのデザインについて)
当ブログを以前から購読してくださっている読者の方ならすでにお分かりのことと思いますが、
当ブログのメインデザインをZeno-tealというものに変更いたしました。
(←前回までのテーマ と 今回のテーマ→)
私は以前のシンプルなデザインが気に入っていたのですが、Googleの「モバイルフレンドリー」という審査基準に達していなかったため、やむなく新デザインに移行することを決めました。
この「モバイルフレンドリー」を簡単に説明すると、
Google「スマホのことを考えていない、"小さな文字サイズ・広い画面幅" なサイトはGoogleの検索結果に出にくくするよ!」
といった仕組みです。
当ブログは記事をできるだけ多くの皆さまにお届けできるように取り組んでおりますので、この基準を突破する必要がありました。
今や7割の読者様がスマホからのアクセスですので、スマホユーザーの目線にたったブログ作りを視野に入れていく必要があります。
以前のデザインと比べて、
「文字が大きくなって読みづらくなった」や、
「このスマホではデザインが崩れて読みづらい」、
「ページの読み込みが遅くなった」など、不満な点がありましたら、デザインのCSSを弄って可能な限り改善していきたいと考えております。
ですので、もしご意見や感想等ございましたら、コメントに残していっていただけると幸いです。よりよいブログ運営に是非ともご協力お願いいたします。
それでは当ブログに興味をもち、記事をここまで読んでくださった全ての皆さんに、
ありがとうございます!またお会いしましょう!